「住宅とは何か?」
この展覧会が、来場者のひとりひとりにとって、小屋を通じて考える
杉板で作られた小屋がいくつかあり、その中には好文さんが影響を受けた
究極の小屋の生活が紹介されています。

3.6坪の空間は、建物や家具はもちろん、細かい金物や薪ストーブまでデザインされていて、
まさに「住宅とは何か?」の問に対する好文さんの思想が感じとれます。

中庭のHanem Hutのスケッチから実施図まで一式展示してあります。

生活するとは。。。おそらく、10人いれば10通りの違いがあると思います。
同じ行為でも、人の体の大きさ、もっているもの、くせ、好みなど様々です。
家具や空間はそれぞれに合わせて作られるものが、理想のあり方だとわたしは考えています。
それは、広い空間の部屋があるとか、高価な家具があるというのではなく、
必要最低限、というかその行為に十分な家具や空間(見方によっては質素かもしれないが)。
そこが緻密に考えられたもの、質の高いものが使う人にとっての豊かな空間になるのでは
ないでしょうか。まさに、好文さんの小屋で感じることができました。
使う方の行為をどこまで想像でき、豊かなものにするか。
ひとつひとつ丁寧に真摯に向き合っていきたいと改めて思った展示会でした。
kumiko
中村好文展「小屋においでよ!」(ギャラリー間/~6月22日 日曜月曜祝日休み)
是非、足を運んでみてください。おすすめです。