今日、月に一度の工房オープン日に合わせて、木工ワークショップを開催した。
去年、茅ヶ崎のマルシェに出店していたときに初めてお会いした、日本人とオーストラリア人のご夫婦。今回、ご主人のご両親がオーストラリアから来ているので何か思い出に残るようなことを体験させてあげたいとのご相談を奥様からいただいての開催となった。
参加者はご主人のジェフと、お父様のデイビッド(と、時々ジェフの2歳の娘さんもお手伝い)。2人がそれぞれ材料を選ぶところから始めて製作したオリジナルのカッティングボード。約3時間に渡る製作はとても楽しいものになった。

ジェフはウォールナット材、デイビッドは日本の桜材を選び、荒木の材料から好みの厚さまで削り込む。それぞれにデザインを決め、成形、仕上げへと進んでゆく。


「うまい。」とか
「完璧だ!」とか言いながら。

仕上げるほどにきれいになってゆく木の表情に、2人ともとてもうれしそうだったのが印象的だった。最後にジェフは革紐と真鍮プレートを、デイビッドは真鍮丸棒とプレートを合わせて完成した。真鍮プレートにはそれぞれ刻印を。デイビッドのSAKURAとだけ打刻された短いプレートが、彼の大きな体とアンバランスで、なんともかわいらしい。

実はこれはデイビットへの誕生日プレゼントでもあったのだそうだ。
「チョコレートとかのプレゼントにはもう飽きたよ。こういうのはとてもいいね。チョコレートよりもずっと長持ちするしね。」
「チョコレートとかのプレゼントにはもう飽きたよ。こういうのはとてもいいね。チョコレートよりもずっと長持ちするしね。」
とデイビット。

お2人とも、すごく楽しくて、しかもこんなに素敵なものができてとてもうれしいと言ってくれた。僕たちの方こそとても楽しく、いい時間を過ごさせてもらった。
家族みんなで車に乗り込んで帰って行く幸せそうな姿を見送りながら、こういう時間は、ものづくりの純粋な楽しさや豊かさを思い出させてくれるものだなと思う。
家族みんなで車に乗り込んで帰って行く幸せそうな姿を見送りながら、こういう時間は、ものづくりの純粋な楽しさや豊かさを思い出させてくれるものだなと思う。
takashi