イージーチェア、カウンターテーブル

 

チーク材の床に松の板貼りの壁、使い込んだテーブルや椅子が置かれたダイニング空間は午後の光に満たされ、部屋中に並べられた蘭の株の緑が柔らかな色彩を放ち、心地よく落ち着いた時間が流れていた。

長年暮らしてきた家をリフォームされるタイミングでご依頼いただいた家具たちもそれぞれの居場所を与えられ、今までとこれからをつないでいるようだった。

 

お二人暮らし用にコンパクトにリフォームして、リビングとつながりのあるオープンな空間となったキッチンには、カウンターテーブルを製作させていただいた。ここで食事をすることも多くなるとのことで、天板にはこれまでデスクとして使ってきた思い入れのあるウェンジの一枚板を再利用したいとのご要望があり、その板に合わせて製作することになった。本体には床材と合わせてチーク材を使い、リビング側は奥行の浅い飾り棚とし、キッチン側には引き出しと開き扉を設けた両面使いの収納として製作した。合わせてご依頼いただいたhalf moonオリジナルのキッチンスツールがカウンター越しに向かい合わせで置かれている。

 

 

キッチンスツール

 

それぞれ黒と茶の革張りで製作させていただいたご夫婦のためのイージーチェアは、ご主人のこだわりのオーディオセットの正面に並んで置かれていた。夕食の後、庭から積んできたハーブのお茶を淹れて音楽をかけながら、ここでそれぞれ好きな本を読んで過ごす時間はどんなだろう。時折ぽつりぽつりと言葉を交わしながらゆるやかに流れる時間を想像してみる。

 

イージーチェア

 

イージーチェア

 

ものづくりの先にはいつも様々な風景が広がっている。

 

takashi