ふと立ち止まり、
手を触れて、その物語に想いを馳せてみる。
その先にゆったりと広がるもう一つの世界。
そこはやわらかな木洩れ日で満たされていた。

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SHOW ROOM OPEN:毎月第4土曜日・日曜日 11:00〜17:00
HALF MOON FURNITURE WORKSHOP (ハーフムーン ファニチャ ワークショップ)
横浜市青葉区寺家町にある家具工房。家具修理やオーダー家具を設計・製作しています。

仕上げについて

比較的真面目に家具作りをしているつもりでいる。基本的には古くから受け継がれてきた正統的な技法を使って作り、仕上げている。無垢の木をカンナで削った木肌に現れる複雑な色味や深い艶は見飽きることがない。

一方でそうやって作った家具は堅い印象にもなりやすい。もう少し自由な雰囲気が出せないものかと思うことがよくある。

 

以前、ショールームの床材を自作した時、バンドソーで製材した際に付いた鋸刃の跡を削り落とさずにそのまま残して仕上げてみることにした。当初は木目と直行して無数に走る鋸刃の跡のテクスチャーがおもしろいのではという狙いだったけれど、実際に床に敷き詰めてみるとそれよりもその凹凸による光の反射にとてもおもしろい効果があった。正確には反射というより吸収。柔らかく光を含んで、ふわっとした質感に感じられた。

これを応用して家具の仕上げにも使えないものかと模索している。カンナで平滑に削った艶やかな仕上げとは全然違う無垢の奥行きが生まれるのではないかと思っている。

 

studio gdのデザインで現在進行中の三軒茶屋OBSCURA COFFEEの新店舗。今回その家具を担当させていただいている。

計画段階から全体の雰囲気のイメージとして「土っぽい素材感」というキーワードが上がっていた。それならここのところ模索している無垢の荒さを残した仕上げ方が合うのではないかと考え、実際の材料でサンプルを作って提案したところ、とても気に入っていただいてこの方向で進めることになった。

同じ豆でも精製方法や焼き方で全く別の魅力を引き出すコーヒーの世界。アイデア次第で木もそれに近い活かし方ができるのかもしれない。

 

ナラ無垢材

 

ラワン無垢材

 

ラワン無垢材

 

takashi

2024年 工房OPEN日について

毎月第4土曜日、日曜日を工房OPEN日としていましたが、2024年からはOPEN日を設けず、ご興味のある方は日時を問わず予約制でショールームをご案内致します。

家具のご相談や工房にご興味のある方はお気軽にご連絡いただければと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

2024年1月の工房オープンはお休みさせていただきます

誠に勝手ながら2024年1月の工房オープンは、お休みとさせていただきます。

 

家具や工房にご興味のある方は、事前にご予約をいただければOPEN日以外でも

展示品をご覧いただき、ご相談をお受けできますので、お気軽にお問い合わせください。

2023年12月23日(土)、24日(日) 工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP

 

OPEN :  12月23日(土)   11:00〜17:00

            12月24日(日) 11:00〜17:00

 

オリジナル家具の展示をご覧いただけます。

家具のご相談や工房にご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。

 

お待ちしております。

2023年11月25日(土)、26日(日) 工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP

 

OPEN :  11月25日(土)   11:00〜17:00

            11月26日(日) 11:00〜17:00

 

オリジナル家具の展示をご覧いただけます。

家具のご相談や工房にご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。

 

お待ちしております。

Cafe Roof Okurayama ダイニングテーブル

オーク ダイニングテーブル

ナラ無垢材 w2130 x d930 x h700

 

家具を作るとき、これからお客様の日常の記憶を刻みながら長い年月をかけて変化してゆく様子を想像したり、それを一つの魅力として説明したりすることがある。

だけど、当然それはこれから作るものにだけ当てはまるわけではない。そこで役目を終える家具がある場合、そこにも必ずたくさんの記憶が刻まれているということを忘れてはいけないと改めて思う。

 

大倉山のカフェroofのダイニングテーブルもそうだった。34年間使ってきたとのことで、ご家族の様々な日常の記憶、カフェをはじめてからは、たくさんのお客様がそこで過ごした時間の記憶を刻んできたのだと思う。 

最初は新しく作るのではなく、天板のみの作り替えなどの可能性も探ってみたけれど、最終的にはこれから長く使うことを考えて、今回は新規で製作させていただくことになった。

 

大きなイメージチェンジは必要ないと思った。もともとのテーブルの丸みを帯びた柔らかなイメージに少し近づけるために丸脚のデザインとして、印象を少し合わせることで今までの記憶を継承しながら新たなスタートとできればと考えた。シンプルでバランスの取れた良いテーブルを目指して、部材の寸法、脚の太さなど、細かく検討してゆく。シンプルな分、木目の選び方も全体の印象に大きく影響する。roofの内装、店主ご夫妻の雰囲気を想像しながら、目の詰んだ上品な柾目のナラ材を選定した。オーダー家具を製作する場合、その家具が置かれる空間に合うかどうかと同じくらいそれを使う人に似合うかどうかも考える。それがオーダーでものを作る面白さでもあるように思う。

 

ナラ ダイニングテーブル

 

ナラ材 ダイニングテーブル

 

出来上がったテーブルはお店の雰囲気にも自然に馴染んでいて、店主ご夫妻にも似合う良いテーブルに仕上がったと思う。

 

takashi

2023年10月28日(土)、29日(日) 工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP

 

OPEN :  10月28日(土)   11:00〜17:00

            10月29日(日) 11:00〜17:00

 

オリジナル家具の展示をご覧いただけます。

家具のご相談や工房にご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。

 

お待ちしております。

2023年9月23日(土)、24日(日) 工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP

 

OPEN :  9月23日(土)   11:00〜17:00

            9月24日(日) 11:00〜17:00

 

オリジナル家具の展示をご覧いただけます。

家具のご相談や工房にご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。

 

お待ちしております。

勉強机

ナラ材 勉強机

 

8年ほど前、ご自宅の新築に際してダイニングテーブル製作のご依頼をいただいて依頼、何度となく家具を製作させていただいている茅ヶ崎市のお客様から小学校2年生になった息子さんのための勉強机のご依頼をいただいた。

 

この8年の間にご自宅にも何度も伺い、これまで作らせていただいた家具をとても大切に使っていただいている様子を見ている。特に日々触れるものとして、その素材の風合いを楽しんでくださっているのがよく伝わってくる。

木目に関して、独自の好みがあることもこれまでのお付き合いの中でよく知っている。ナラ材はとても好きだけど、柾目に出る虎斑は好きじゃないとか。

好きだからこそ、好き嫌いがあるのは当然のことで、その中で本当に好きなものに日々触れられることはとても心地良いことだと思う。

「無垢だからしょうがない」ことは多々あるけれど、ただ「しょうがない」だけではなく、もう一歩先まで考え、できるだけその人にとって心地良いものに仕立てることが僕たちの役目だとも考えている。

 

打ち合わせの際、実際に作っている場で息子さん自身に材料の選定をさせてあげたいと、ご家族揃って工房にお越しいただいた。

ご両親も好きなナラ材を選んで製作を進めることになった。

 

形は至ってシンプル。必要な機能を満たしながら、素材の魅力を引き出すように手を加えてゆく。時間と共に風合いが増して、自分のものになっていくように。

息子さんにとって心地の良い居場所になってくれると良いと思う。

 

takashi

2023年8月26日(土)、27日(日) 工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP

 

OPEN :  8月26日(土)   11:00〜17:00

            8月27日(日) 11:00〜17:00

 

オリジナル家具の展示をご覧いただけます。

家具のご相談や工房にご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。

 

お待ちしております。