Raindogs

 ラジオから流れてきたアコーディオンのイントロに作業の手が止まった。Tom Waitsのraindogsだ。
ちょうど日が暮れ始めたころだったこともあり、窓の外の風景は一瞬にして彼のファンタジックな世界観に支配された。Tom Waitsの声の向こう側でマークリボーのギターの音がその物語の世界に道筋をつけるように鳴っている。

たった2分58秒、空想と現実の間の知らない場所を少し散歩してきたような感覚だった。
大好きで度々浸りたくなるTom Waitsの世界。ふとした時に思いがけず出会うのもいいものだ。

takashi