冬も深まり、工房の前の池にも氷が張り、
と書こうと思っているうちに暖かい日が続き、すっかり溶けてしまった。。。
今日などは昼間、長袖のTシャツで仕事をしていても暑いぐらいだった。暖かいのはいいけれど、
なんだかすきっとしない。
一月に入って毎朝、工房の気温はマイナス2~3℃、水道も凍っていて水が出ないという日が
続いていた。そこまで冷えてくるとこちらもそのつもりでいるので意外と気持ちがいい。
工房の前の池にも氷が張って、底の方にはゆっくりと泳いで回る鯉の背中が見えていた。寒く
ないのだろうか。寒いと言ったところで他に行く場所もないか。
どのくらいの厚みで凍っているんだろうと思い、小石を投げ込んでみる。
ぴょん ぴょっ ぴょっ ぴょっ、、
池全体が響鳴したなんともかわいい音が響き渡った。
すこし恥ずかしくなって周りを見回してしまう。誰もいない。
もう一回。
ぴょん ぴょっ ぴょっ ぴょっ、、
楽しい。
もう一回、と思ったところで気がついた。氷の上を小さな鳥が歩き回っている。冬のあいだ
だけの特別な遊び場か。餌でもあるのか。なんだか楽しそうに見える。冬の風景はしんと
していて、少し嬉しい気持ちになる。

明日から二月、まだまだ寒くなるのか、それともこのまま春に向かうのか。
takashi