2月25日(日)工房OPEN致します。

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP
OPEN : 毎月第4日曜日 13:00〜17:00
 
今月も工房オープン致します。

小さなスペースですがオリジナル家具の展示をご覧いただけます。
家具のご相談や工房にご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。

お待ちしております。

 

※一部の展示品を現品販売しております。

すべて一点ものになりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

床の間ケヤキ板再生

ケヤキ板 リメイク

 

家を手放すことが決まったとき、生前のお母さまの言葉が気になっていたという。
「この床の間の板は良い板だから家を壊す時にはこれで何か作りなさい。」

ゼロからものを作り出すことも素敵なことだけれど、人の想いを形にして残してゆくこともとても大切な僕たちの役割だと考えている。そうやって作られたものは一冊の本のように様々な風景を想像させてくれる。


井の頭公園のすぐ脇のその古い一軒家は取り壊されるのを静かに待っているように見えた。もう随分前に結婚してここを離れて暮らしているご姉妹にとっては生まれ育った場所、たくさんの思い出が詰まった特別な家だった。
玄関の引き戸が閉まる時のガラスが鳴る音、家に入ったときの匂い、廊下の軋む感触、窓の外の空気、そういう1つ1つから僕の知らないいろんな風景が浮かぶんだろうなと想像する。

 

玄関を入ってすぐ右手の和室。その床の間には聞いていたとおり、とても立派なケヤキの板が使われていた。なるべく無駄なく使いたい。傷めないように慎重に、釘を一本一本抜きながら取り外してゆく。この家の一部を再生させて残し、受け継いでいこうというご姉妹のご意向がとてもうれしかった。

 

持ち帰った板を良く見て、どんな材料がどのくらい取れるのかをよく検討した結果、素材の表情を活かした2台のサイドテーブルに作りかえることに決め、製作はスタートした。

代わりの材料は存在しない想いの詰まった板。慎重に木取りをして、無駄なく最大限に使いたい。その製作はとてもわくわくするものだった。古く黒ずんだ板を削っていくと綺麗な木目が現れる。家を建てたときに大工さんが施した反り止めの加工の跡はあえて落とさずに残すことにした。それもこの板に刻まれた一つの歴史であり、その丁寧な仕事が、この板がこうしてここに来て、そしてこれからも生きてゆくことになった一つの大きな要因のような気がしたから。丁寧に加工された材料、そこに刻まれた風景、それを残そうというご姉妹の想い、そこにほんの少しの手を加えることで出来上がった一つの形。

 

 

 

 

 

 

 

ケヤキ板 リメイク

 

この家具があの古い家の風景へと繋がる入り口になってくれるといいと思う。

 

takashi


 

 

 

 

 

 

 

 

1月28日(日)工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP
OPEN : 毎月第4日曜日 13:00〜17:00
 
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※一部の展示品を現品販売しております。

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12月24日(日)工房オープン致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP
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ものに宿るちから

今年、我が家に”探検家のおじさん”がやってきた。人形作家の高橋昭子さんの作品。

 

 

この出来事は、私の心に奥にズシンと、経験したことのない感覚を与えるものだった。大げさかもしれないが、今までもそしてこの先も多くは経験しない類のものだと思う。

 

 

人にはそれぞれ宝物がある。

 

それは遠い記憶だったり、音楽や本、家族だったり。。十人十色だと思う。
このおじさんはものではある(私にとっては"もの"ではないが)のだけれど、単なるものではない。おじさんは、わたしを日常世界から別の遠いどこかへ連れて行ってくれる。それは遠い記憶の世界なのか、どこかなのかは私にもわからない。ただ、この世はいつも楽しく輝いているわけではなく、曇って見えるときもある。そんなとき、ふとおじさんを見つめると、一瞬そんなことを忘れて別な世界へ行っているときがある。何かわからないパワーを得られるような気分。不思議だなぁって本当に思う。自分の心を揺すぶる音楽を聴いたときや本の世界へ引き込まれたときの感覚に似ているのかもしれない。

そのちからは本当にすごい。宝物、そんな言葉で表現するものでもないのかもしれない。

 

 

そんな不思議なちからをもったおじさんをつく出す作家さんに私はずっと魅了されっぱなしだ。

感性。

言葉で理解している以上に、おじさんとの出会いは私に「感性」というものを教えてくれた。

 

 

本当に色々なことをわたしのところにもってきてくれた”おじさん”。

 

今年は、とても大切な仲間ができた。

 

HOUSE PROJECT 2

 

HALFMOON FURNITUREが参加している家づくりプロジェクトは、いよいよ着工に向けて進んでいます。

 

オーダーの家具もそうですが、そこに住まうご家族らしい家になるよう、理想や好みなどを色々なお話を通じて感じ取り、具現化することを大切にしています。今は、間取りや外観も決まり、内装材を決めていく作業に取り掛かっています。住まうご家族の風景を思い浮かべながら色々なことを想像し、提案する資料を作ることは、とても楽しい作業です。

 

壁に塗装やクロスのサンプルをペタペタ貼って、朝や夜、晴れの日や曇りの日、何度も何度も見返します。ゆっくりと考えていると、あるとき「これだ」ってはっきりした答えがやってくる。時には直感も大切ですけどね。

 

私の母は無類のインテリア好きで、今思えば実家の間取りはちょっと変わっていたような気がします。

当たり前だと思っていた生活環境が、実はそうではないということは、色々な方が経験されていることだと思います。もちろん私もそうです。小さな子供にとって、育ってきた環境が一つの基準となり、その家で多くのことを感じ取り経験していくと思います。

今回の家の2階には吹き抜けの書斎があります。子供部屋の近くにあるこの書斎は、ご家族の第2のリビングとなり、子供たちが遊んだり、想像したり、色々なことを生み出す場になると思います。とても楽しみな空間です。

 

1/50模型

 

ありがたいことに、造作家具も多く設置させていただく予定です。

生活空間と家具が一致するものづくりをすることが、HALFMOON FURNITUREを始めたときの一つの目標でした。そして今回、家のプランニングから家具製作までの取り組みは、わたしたちにとって初めての経験であり、お客様をはじめ、施工を担当する松尾建設さんや色々な方のご協力のもとで進んでいるプロジェクトです。これから工事が始まっていきますが、普段家具を製作している立場として、また空間作りを提案する立場として、あくまで、住まうご家族のために丁寧に取り組んでいこうと思います。

 

 

kumiko

11月26日(日)工房OPEN致します

HALF MOON FURNITURE WORKSHOP
OPEN : 毎月第4日曜日 13:00〜17:00
 
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ナラ材壁面棚板

壁面棚 ナラ材

 

ほんのちょっとしたものだけれど、それがあることでものが生き生きとして、なんとなく楽しい気持ちになることがある。

今回、茅ヶ崎市のお客様からのご依頼で製作させていただいた壁面の棚板もお客様にとってそんな存在になってくれたと思う。

 

ものの素材そのものにどうしようもなく惹かれるというお客様のキッチンには、木や陶、ホーロー、鉄などで作られたポットや急須、器などお気に入りの道具たちが並んでいる。そんな道具たちの居場所を壁面に作りたいとのことから壁面に棚板を作らせていただくことになった。

棚板には特有の虎斑が出るナラの柾目材を使い、その素材を最大限に活かせるように仕上げていく。さらに鉄そのままの風合いを活かした転び止めを製作して取り付けた。

 

それ自体には複雑な構造も飾りもない、たった2枚の棚板。壁面に取り付け、ものを並べてみるとそのものたちの存在が際立ち、生き生きとして見えた。

後でお客様から聞いた話によると、取り付けを終えて僕が帰った後、棚にものを並べながら、うれしすぎて本当に小躍りしてしまったのだとか。

 

自然の素材に、その魅力を最大限に活かすための最小限の手を加える。それが空間の中でものの居場所をつくり、空間全体が生き生きとして、そこで過ごす時間が少し楽しいものになってくれたら。それはとても豊かなものづくりの形なのではないかと思う。

シンプルだけれど、とても印象深い製作になった。

 

takashi

 

 

キッチン収納 ナラ材

キッチン収納 ナラ

 

これまで既製品のラックを並べて使っていたキッチン背面の壁一面をリフォームされたいとのことで、カウンター収納と吊り収納製作のご依頼をいただいた。

 

下段のカウンター収納は向かいのキッチンと合わせた白、天板から上は全てナラ材で製作した。

下段には収納するものに合わせた寸法の引き出しを7杯、壁面にはオープンの棚板を2枚設置、さらに吊り収納の下にはスチールでラックを製作させていただいた。

 

取り付け初日、大工さんの山川さんと一緒に現場に入り、一度壁を剥がして下地を作り直して家具を取り付けていった。

 

キッチン収納 ナラ

 

後日、タイル屋さんが壁面にタイルを貼った後、壁面の棚板とスチールラックを取り付けて完成。

 

キッチン収納

 

リビングから正面に見えるキッチン裏の壁面をリフォームすることでリビング空間全体の雰囲気が大きく変わった。生活観に蓋をするための収納ではなく、あるべきものに然るべき居場所をつくるような家具になってくれたらいいと思う。

 

takashi

 

 

キッチン背面収納

キッチン収納 ウォールナット

W1800 x D450 x H850  ウォールナット材 ウレタンクリア塗装

 

磯子区のお客様からのご依頼で、マンションのキッチン背面にカウンター収納を製作させていただいた。

大まかなご要望を持ってご夫婦で工房にお越しいただいたところからスタートし、その内容を踏まえてデザイン案を作成。その後、材料やガラスサンプル、取手等、なるべくイメージが湧きやすいようにお見せできるものを準備して、より具体的な打ち合わせへと進んでいった。

 

何度かお会いしていくうちにお客様の好みや、どういう部分を大切にされているかが自然と理解できるようになってくる。それを僕たちの価値観とすり合わせながら、細部の寸法設定、木目の選び方、真鍮の仕上げ方など細かい部分を検討していくことで、この出会いの中でしか生まれ得ないものになっていく。

 

キッチン収納 ウォールナット

 

 

さらに、リビングにTVボードを自作されるとのことで、その板の製作を追加でご依頼頂いた。ウォールナットで統一されているインテリアに合わせつつもイメージが硬くなりすぎないように、節の有る少しワイルドな雰囲気のウォールナット無垢材で製作させていただいた。

 

節有りウォールナット

 

これからこの家具たちが日常の中で機能しながら、ご夫婦の生活に心地よく寄り添う存在になってくれたらいいなと思う。

 

takashi